第一章 パンチパーマ

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小学生の頃の僕は自慢じゃないがサラサラヘアーの天使の輪っかがバッチリ見える美少年だった。 ふさふさと伸びたマッシュルームヘアーの前髪を揃えるため2月に1度のペースで町の理髪店に通っていたものだ。 当時は予約も無しで行くのが常だったので、だいたい二~三人の先客がいる。 頭の禿げたじいさんと結構な頻度で遭遇したのだが、子供心に『何で髪がないのに散髪をするのだろう?』と不思議に思っていた。
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