第一章 パンチパーマ

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定着するまで、かなり時間がある見たいで、理髪店のおじさんが棚から本を適当にみつくろって持って来てくれた。 週刊紙は待ち時間の間に、ほとんど読み終えていたので、ヘアーカタログをパラパラめくると爽やかな今風パーマの若者達がお洒落なポーズで極めている。 パンチパーマと言うと本の終わりの方に申し訳程度に載っていた。 それも人相の悪いチンピラ風のモデルが薄茶のグラサンをして腕組みのまま仁王立ちで写っていた。 本当に同じカメラマンが撮ったのだろうか?明らかにコンセプトが違っていた。
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