第1押下 「リセットボタン」

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空「………。なんだ……これ……。」 目の前に広がるページを見ながら 昼間の会話を思い出した。 和樹「リセットボタンのサイトに繋がってさー。」 空「……。これが…」 そこには背景が黒く、赤文字で書かれたサイトが広がっていた。 ーーーーーーーーーーー おめでとうございます! 貴方は選ばれました。 今の人生に不満はございませんか? 人生を変えてはみませんか? そのお望み。叶えます。 富や栄光、実績、不治の病。 全ての貴方の希望を叶えます。 下記のボタンを押下して下さい。 リセットしますか? ”はい” ”いいえ” ※これには代償がございます。 代金は必要ありません。 貴方の寿命を少々頂きます。 ーーーーーーーーーーー 空「こんな馬鹿げたのを和樹はビビってたのかよ。」 ふふふっ、と1人笑いながら眺めていた。 ただ1つ、1行の文章に引っ掛かりを覚えた。 空「…。不治の病…。」 これが本当なら鈴が目を覚ますのではないか?また元気に笑いかけてくれるのではないか? そんな事を考えていると 無意識にマウスを動かし、 カチッ ”はい” ボタンを押していた。
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