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ガラガラガラ…
ピッピッピッピッ…
空「….。鈴(すず)。今日は綺麗なお花を買ってきたぞー。」
空の目の前には
心音モニターの音だけが響く何も無い部屋で唯一あるベッドに横たわった一人の少女がいた。
顔立ちがまだ幼く小学生ほどに見えた。
鈴「…….。」
反応はなかった。
綺麗な顔立ちで静かに寝ているようだ。
空はベッドの横の椅子に腰掛け、
空「鈴。今日な、学校で和樹が変なことを言ってたんだよー。リセットボタンだって。そんなのがあったら、俺は…」
そこまで話すと空は黙り込んでしまい、頭を抱え少しの沈黙が続いた。
どれほどの時間が経ったのだろう。
時間にして五分くらいがとても長い時間のようだった。
静かな部屋に鳴り続く機械音。
空「…….。鈴。そろそろ行くな?」
そう言い立ち上がり空は部屋を後にした。
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