夕暮れ時の教室

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放課後の教室は、 ちょうど夕日が差し込み、 教室がオレンジ色に染まる 綾火は、そのオレンジ色に染まる教室にいた シンゴ「わるい遅くなった。 委員会の集まりが長引いちゃって… んで話ってなんだった?」 信吾の息が少し上がっていた 走って来たのだろうか アヤカ「やー、うん。今シンゴって彼女居ないじゃん? そのー欲しかったりするの?」 シンゴ「え、?話ってそれ?なんだよー。 他の奴らには話せない事なのかと思って 結構心配したぞ」 アヤカ(話せないっちゃ話せないけど…) 「で、どーなの?彼女とか欲しいわけ? てか気になる人とか居たりするの?」 シンゴ「んー、居たらいたで楽しいけど… てかなに、どーした?」 アヤカ「……来週の月曜さ、 大須のお祭りあるじゃん?2人で……」 甲高い声がアヤカの言葉をさえぎった 「信吾せんぱーい!ここに居たー! ちょっとまだ委員会終わってないんですから! どっか行かないでくださいよ!はやく行きますよ!」 後輩の可愛らしい女の子が教室にきた キラキラした目で信吾を見ている 気があるのだろうか シンゴ「あー、見つかっちった、 わるいわるい。人待たせてたからさ。 すぐ戻るよ」 シンゴ「アヤカ、ごめんな。いまなんて言おうとした?」 アヤカ「いや、大須のお祭り行けたらなーって… ほら、いつものメンバーでさ!ってか、 委員会終わってなかったんだね早く行きなよ!」 シンゴ「いこーぜ祭り!ハッピ着て参加すんのが 毎年の恒例行事だろ? じゃあ委員会戻るわ、またな」 アヤカ「うん、またね」 信吾は教室を出ていった アヤカは、はぁ~とため息をついたが、それよりもシンゴが委員会の途中で自分のところに来てくれた事に胸がキュウと締め付けられた 委員会に戻る途中で信吾はふと思った。 綾火の顔が赤く染まっていたのは気のせいだったのだろうか…。
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