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テレビに見入っていると、若い女性店員が私の番号を呼んだ。そばに来て席を案内してくれる。
席に座りながらスマートフォンの電源を入れ、不具合を伝えようとした。
しかし、それは途中で言葉にならなかった。
画面にたくさんのアイコンが並んでいる。待ち受け画面も変わっている。画面を凝視していると目の前で勝手にアプリが起動し、画面が目まぐるしく変化していった。
「あ、あ、あの。電話が勝手に。」
それを言うのがやっとだった。店員は携帯電話を受け取り、画面を確認した。少しずつ店員に症状を話した。店員はその間、携帯電話の操作をしていた。
「お客様、これは不具合ではありませんよ。」
笑顔でこの機能について説明しますと得意げにこの機種のパンフレットを見せてきた。
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