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疎ましいけれど、本当は姉のようになりたいと強く望んでいた。疎ましさは行動に移すことが出来ない自分への苛立ちだった。そのストレスをSNSで発散するようになっていった。
私の投稿に反応する人が増えれば増えるほど呟く回数が増えた。
片時も携帯電話を手放すことが出来なくなった。
姉と出かけたときの食事はフォトジェニックなものを選び、わざと姉の指先が写るように写真を撮った。姉は指先までも美しかった。
彼氏が自分を写したような写真を投稿した。自分のものだけでなく姉の持ち物も遠慮なく写しては投稿を続けた。
『素敵』『羨ましい』そんな反応が嬉しくて仕方がなかった。
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