夜空と舞葉

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 舞葉の興奮は冷めなかった。 「明日も夜空と遊ぶの」 「風邪ひかないようにちょっとだけよ」 「うん。それでね、パパが会いに来てくれたって言うんだ」  次の日の朝、舞葉は朝食を食べ終えると真っ先に昨日の花壇へと向かった。  けれど、花壇のどこにもあの人懐っこい夜空の姿は無く、退院する日まで花壇に通い詰めたが、とうとうあの綺麗な蝶々に会えることはなかった。
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