第4章・The fight is love

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そしてその事件から、三日後の土曜日。 ユウキは拓真と紗里奈と三人で村上香織のお見舞いに行くことになった。 香織の回復は思った以上に早く、あの夜の事は記憶が無いと黙秘を通した。それで拓真たちも罪に問われなかったらしい。 吊るされて血を流していたというのは噂の範疇でしかないのか? 「香織。大丈夫?」 「うん。来週にも学校に行けると思うよ。なんか救急車呼んだから、話が大げさになっただけなんだ」 紗里奈が話し相手になって間を持たしてくれた。 香織は兄に似て美人だった。 拓真よると、色っぽさが増しているらしい。 するとカズとミツコが頭の中でまた余計なことを言い始めた。 「セックスの後、何かが起こったんだろう」 「アストラル投射ね」 「体外離脱した時、体の中に悪霊が入り込むなんてのはよくある事だからな」 「ユウキ。なんか話しかけなさい」 「うん。そうだな」 ユウキは心の会話をつい声に出してしまった。
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