第二章

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「さぁ、早く朝食に致しましょう。奈々瑠さんが来てしまいますよ。」 「うん、行こうか。」 そんなことを話しながら居間に向かった。 居間には四人分の食事が用意されていた。 僕が席につくとほぼ同時に台所の方から一人の女性が表れた。 「あら、今日は早いんですね。」 「そうなの、行ったらも起きてたのよ。」 今台所から出て来たのが水野裕子さん。千奈さんとは同い年で、僕は二人に頭が上がらない。 「じいちゃんは?」 「詠将さまなら顔を洗ってるはずですよ。」 「わしがどうかしたかね?」 「「きゃ!?」」 「?」 じいちゃん表る。この人はたまに神出鬼没だからな。 それにしても、二人とも固まっちゃったよ。 「え、詠将さま起きてらしたんですね!」 千奈さん復活。 この状況を見てるのも楽しいと思ったけど、僕は朝食にすることにした。
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