アタシの美しさはとまらないのわん!

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アタシの美しさはとまらないのわん!

「にゃあ、イオラにゃん。今日もいい天気にゃにゃあ」 「そうね、ミアンちゃん。  あらあら。  綺麗な蝶々さんが翅をひらひらさせながら舞い踊っているわ。  それに……ほら、あそこ。  可愛い小鳥さんも楽しげなさえずりを聴かせてくれる。  みんなもきっと、陽の恵みを得て嬉しいのね」  ばがあぁん! ばきっばきっ! ぼがあぁん! ばきっばきっ! 「きゃはははっ。誰にもアタシはとめられないわあぁぁん! きゃはははっ」 「暴走ミーにゃんも楽しそうにゃん」 「ふふふっ。本当ね。超光速弾丸となって次々と樹木を倒していくわ」 「大岩も破壊しまくっているのにゃん。にゃはははっ。  このままにゃとイオラの森は」 「遠からず、全滅ね。ふふふっ」 「にゃはははっ。おや? イオラにゃん、あれを見にゃさい。  暴走のミーにゃんったら、  今度はイオラの木に向かって突進していくのにゃん」 「だったら、ワタシたちもミーナちゃんと一緒に最終回かしら。  ふふふっ」 「にゃはははっ」 「ふふふっ」  ばがあぁん! ばきっばきっ! ぼがあぁん! ばきっばきっ! 「どけどけぇい! きゃはははっ。  アタシの美しさはとまらないのわあぁぁん!」 「にゃあ、イオラにゃん。今日もいい天気にゃにゃあ」 「そうね、ミアンちゃん。これが今生の見納めかしら」
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