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会社に着くと私は部長に謝った…
部長は背を向けたまま、私の話しを聞いていた、
部長、すみません、寝坊しました…
星崎君ね、君今日会議あったの知ってるよね、大事な会議も出席もしないで、遅刻ばっかり、やる気あるの、そう言うの世間話では何て言うか知ってる、給料泥棒って、、、
えっ、君誰っ、星崎君なの、
はい、そうです、
ほんとに、何でこんなに綺麗なの、
それは、話せば長いのですが、簡単に言えばイメージチェンジです、
あの~、部長、ほんとにすいませんでした、
いいんだ、いいんだ、気にするな、失敗は誰にでもある、
それより今日ランチでもどうだ、俺のおごりだ、
えっ、御馳走してくたさるんですか、いいですよ別に、
そして私は部長から、かなり高いお寿司を御馳走してもらった、
それから私が退社するまでの八時間、夕方5時のタイムカードを押すまでの間、
電話番号を聞いてきた人、男性20人、女性10人、
食事に誘って来た人、同じく男性20人、女性10人、
いきなりプロポーズをして来た人、男性5人、女性3人、
合計、68人の人間が私に、いや私の容姿だけに興味をもった、
ふう~、やっと一日が終わった、やっぱり美人は得だな、
だけど…
ローズ、聞こえてる、いるんでしょ、出てきて、
何よ…
もういいわローズ、ありがとう、元の身体に戻して、
えっ、何で、気に入らないの、だったら別の身体と交換するけど、
ううん、そうじゃないの、あなたからもらったこの身体、とても素敵よ、だけど私には平凡な容姿が似合ってるみたい、それに前の身体はお父さんとお母さんにもらった物だから、
う~ん、そう残念ね、あなたが望めばその身体で一生過ごせたのに、
早く戻して…
ごめんね、今は戻れないわ、
戻れない、どうして、
それはね、あの身体は今使っているの
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