6人が本棚に入れています
本棚に追加
自己紹介がそう言えば、まだっだたな。
俺の名前は、ネロ 18歳だ。
普段は自分の育った孤児院に住みながら。工事などの仕事をして、孤児院にお金を入れている。ここの孤児院のルールだ。
15歳以上になっても、孤児院にいる場合は働いてお金を入れている。
至極、当然のルールだ。
そんな俺が今、生まれてきて一番理解出来ない状態にたたされている。
「あなた、私のパートナーになりなさい!」
「はあ?」
なんだこれ、今俺はなも知らぬロリッ子に、マジ告されているのか?
「私の眷族になりなさいってことよ」
「あー、そうゆことね。ビックリした」
眷族とは、吸血鬼が他の吸血鬼を従えるか
他の種族を吸血鬼化することによって生まれる契約のようなものである。
恐らく、この幼女は吸血鬼なのだろう。
この世界において、吸血鬼は獣人やエルフのようなもので。
別に隠すようなことではない。
しかし、俺は諸事情によりかくしていた。
「あんた吸血鬼でしょ、私の眷族になりなさいよ」
吸血鬼には相手吸血鬼なのかを、感じとることができる。
「ね、ネロが吸血鬼?……」
なにも知らない神父や孤児たちが、ざわざわしはじめた。
ああもう、めんどくせぇ
いいやもう
「そうだ、俺は吸血鬼だ」
そう言って自分の指を千切り取った。
瞬間、傷口から血を滴ながら、蒸気が吹き出した。
吹き出しただけで、出続ける訳ではない。
約1秒。蒸気は止まる。
そこには、さきほど千切り取った指が再生している。
吸血鬼の代名詞のひとつと言えば、その再生である。
説明がめんどいから、実演したのである。
「ほおっ」
幼女は少し驚いた顔をしていた。
いきなり指を千切るとは思わなかったのだろう。
俺も思わん
面白そうな顔をしている幼女とは対局に、
孤児院は驚愕にそまっていた。
最初のコメントを投稿しよう!