プロローグ

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「して、このあとどうするつもりなんだ?」 眷族にはなったものの、何をするべくか少しも見当もつかない 「とりあえず、今私のとってる宿に行ってから考えましょう」 そう少し大人びたような言い方をした。 しかし、どうしても身体があもりにもロリロリしいもんで 頑張ってるかんが、ヤバい 「今なんか失礼なこと考えたでしょ、とにかく行くよ」 カンのいいやつめ 「ちょっと待ちなさい、ネロ 君そんな変なやつについていくのかい? この孤児院を抜けて生きていけるのかね」 そういえばここには俺たち以外もいたんだな 本当に忘れていた しかし、この神父さんはなんだ。 俺を引き留めているのか、めんどうな 「そうだ、出てくさこんな孤児院、何か思うところがあって 留まっていた訳じゃないからな」 もっと言えばただ面倒だっただけだからな。 生きていこうとおもえば、いつでも生きていけていた これ以上神父さんに言うべき言葉もないので、価値もないので 「もう行こうか、シャル」 「話はすんだのか?」 「ああ、別に言いたいこともないからな」 そう言って神父に背を向け歩き始めた 「待ちなさい」 後ろからつかみかかってきた、肩をつかんできた手を払い退けて 孤児院をでた 今はもうなき扉から出た。
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