新しい生活(ネロ、冒険者始めます)

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「明日にでもギルドに行きましょうか」 さすがに今からとは、言い出さないらしい。まぁ今からとは言われても時間的に無理な話なのだが。 「今日はさすがに疲れたわ、そう言えばご飯どうするんだ?」 「この時間なら下に行けば食べられるよ」 どうやら、この宿は隣がお食事処になっているらしい このタイミングでどこかに食べに行くと言われたら、間違いなく夕御飯抜きを選択していただろう 今は9時ぐらいであろうか 自分の中ではもう少し早いイメージでいたのだが 生憎この時間になるとお店屋が一面おっさんの巣窟だった 「さすがにこれは座りにくいな、シャルどうする?」 「すみませ~ん、オークのステーキ2つお願い」 そんなおっさん絨毯みたいな店内で、我がご主人様はすでにカウンターにいらっしゃった。 「よくすんなり座れるな、馴れたのか?」 「馴れる、何によ?ネロも早くこっちに来なさい」 こいつの眼には、おっさんはきっと違う何かに見えているのだろうか、きっとそうだ 「さぁて、何にするかな『オークのステーキ定食2つおまち?』 「これすっごく美味しいの?さぁ食べて食べて」 壁に書かれているお品書きを見ている所にステーキが置かれていた 「おまぇ、勝手に俺の分頼みやがったな」 「うん、とっても美味しいのよ」 そう元気に言い放った こいつ悪びれもせず 「たしかにうまそうだけどな? ・・・いやうまそうだな」 「そうでしょうそうでしょう」 そこにはイタズラが成功した、ガキのようにニヤニヤしたシャルの顔があった ・・・かわいいな・・・ 「ん、食べないの?」 「フッ、いただきます?」 気にくわねぇ ちなみにオークのステーキはメチャクチャうまかった
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