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遠目から視界に捉えた大きな建物
詳細は分からないが‥
見た限りでは被害が少なく思えた
「あのデカイ建物に向かう‥被害が比較的少ない様に見える!」
走り抜ける俺達に
街の至る所で悲鳴や呻き声が聞こえて来る
「ハク様‥いったいこれは‥まだ信じられません‥」
走りながらもササラの悲痛な思いが伝わって来る‥
少し広い道に抜け出た俺達は走るのを忘れ
立ち止まってしまう‥
クチャグチャ‥バリッ‥クチャ‥
耳にこびりつく様な異様な音‥
俺達は理解出来ずにただ光景を眺めている‥
「アァ‥オイシ‥オイシいわァぁーー!オなかへッテタのヨねェェーー!ジューしーだワァ!ウフっッ‥うフッっ‥!」
そいつは焦点が合わずひたすら肉に何度も何度も‥食いついていた‥
頭部を失ったそれは死んだ後も痙攣を繰り返し
肉を食われるたびに反応する‥
「い、いやっ!?イヤーーー!!」
アリスの悲鳴が辺り一面に響いていた‥
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