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おいおい‥今年36のオッサンだぞ‥
中年のオヤジが女子高生の部屋に上がったら犯罪だろ‥てか、レッドネームてなんだよ!
それよりオッサンを前にもっと警戒しろって!
いい歳こいて酔い潰れたあげくに、路上で野宿してたなんて情けなくて言えないし!
丁重にお断りしなければ‥
「いやいや‥アリスさん本当に大丈夫だから!?
リムさん、ササラさんもありがとう!
助かりました!!」
俺はソソクサと逃げる様に3人に別れを告げ路地裏を抜け出して行く
「ちょっと!!フラフラなのに走るとあぶなっ‥い‥」
アリスが言い終わる前に、俺は地面にひれ伏す形になっていた‥
「「「大丈夫ですか!?」」」
3人が同時に叫ぶ声がしたが、直ぐに動く事ができなかった‥
痛みや体調の悪さより恥ずかしさが勝っていた。
(ヤバイ‥めっちゃくちゃカッコ悪いやん‥オッチャン本気で転んでしもうた‥)
俺は情けなくて暫く動けないでいると、ふと視界に誰かの足元が見えた。
「大丈夫‥?」
倒れている俺の目の前にアリスがしゃがみこんでいた。
アリスはそっと手を差し出すと、ニコッと微笑みかけてくれた‥
「ほらほら寝てないで‥起きれる?」
(アリス‥なんて優しい女性なんだ‥有り難さよりパンツに目が行く俺は良い死に方はしないだろう‥
なんだこの最高のアングルは‥今日は俺の誕生日なのか‥プレゼントなのか‥)
思わず視線を逸らして起き上がろうと身体を持ち上げる。
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