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その事を仲間たちに言うと、ひどく笑われた。
人間に恋をするなんて、どうかしていると言われた。
ぼくは、鶯で彼女は人間。
稔るはずが無いぼくの片想い。
それでも、ぼくはあの子が好きだ。
だから、空に輝くお星さま。
どうかぼくを人間にして下さい。
ホーホケキョとさえずるくちばしより、音の出ない唇が僕は欲しいのです。
ホーホケキョと鳴くよりも彼女に愛を囁きたいのです。
どうかお願いです。
ぼくを人間にして下さい。
鶯のぼくは、毎夜あなたを思って星に願いをこめています。
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