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優喜が離乳してから、彼女の復職を前提にして
保育園にも慣れやすくなるようにと、息子と寝室は別にすることにした。
だから、彼女の妊娠後半から離れていた夫婦の営みも、
比較的早く復活することが出来た。
それでも僕は、自分でも情けなくなるが、
あまりにもママにベッタリになる息子にヤキモチすら妬くことも
少なくない。
それだけに、ちょうど約ひと月前に「お泊り保育」の話を聞いた時は、
久しぶりに胸がドキドキと高く躍った。
そしてその晩、息子の寝かしつけを買って出た僕は、
ちょっと真剣に彼女に言った。
「ナッちゃん。ちょっと話したい事があるから、寝ないで待っててくれる?」
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