第10章 三年後(つづき)

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そして現に、優喜を生んでから変わった彼女の反応に、 僕は、味わっていた彼女の胸から離れ、 もう一つの膨らみを揉み上げながら見上げる。 「ナッちゃん、なんかエロくなった」 官能的に歪んでいた彼女の眉根が、ちょっと訝しげなものを浮かべた。 しかし僕も、なんだか止められない。 「それに、前よりもおっぱいの感度、良くなったよね。 もしかして、優喜に開発された?」 離乳までの半年余り、彼女は、優喜をほとんど母乳で育てた。 もちろんその間に、僕との交わりがなかったわけもなく、 彼女の変化には徐々に気付いていった。 だが、そんな僕を目の前に、 今、にわかに彼女が抱いていることも分かっている。 だからって、息子に妬きもち? そしてどうやらそれは、艶めいて、感じていた彼女を 冷めさせてしまったようだ。
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