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私たちは、やっぱり拗ねた息子を間に、クスクスと細く笑いあった。
そして、
「お母さんから、チュー」
私は、息子の柔らかな頬に唇を寄せる。
それに、嬉しそうな笑顔を作った優喜が、
「ぼくも、チュー!」
小さな唇が、私の頬に押し当てられる。
「じゃあ、お父さんも」
今度は彼の唇が息子の反対の頬に寄せられ、やっぱり、
「ぼくもっ!」
息子の唇が、彼の頬に押し付けられた。
そして三人、みんな笑顔になったところで、
「じゃあ、お父さんとお母さんから優くんに」
彼の両頬に、私たちは互いの唇をそっと寄せる。
キャハハハッ!
可愛い笑い声が、私たちだけを迎えている公園に広がった。
春は、まだほんの入り口。
けれど私たち家族は、いつも幸せいっぱいの春爛漫。
そして、これからもずっと私たちの間には、
大好きな彼のスマイルのように、温かく、優しさが溢れるはず。
それが、私の幸せの全て。
だから、心の底からそう信じてる。
~ fin ~
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