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「もちろん僕も、これから優喜が大きくなればなる程、
それも難しくなるのは分かってる。
でも僕は、一生ずっとナッちゃんが必要。
ナッちゃんにくっ付いて、いっぱいナッちゃんの匂いを嗅いで、
いっぱいナッちゃん舐めて、いっぱいナッちゃんを感じないと
すごく寂しい。
だから僕も、ナッちゃんにずっと僕を欲しいって思ってもらえるように
頑張るから。だから……」
訴えるように言う彼の目が、切なげに揺れ始める。
そして、
「冠くん」
私は、彼の腕の中で体を反転させ、向かい合ってゆっくりとキスをした。
「私がこの世で恋をしている人は、冠くん、唯一人。
愛してる男性は、冠くんだけよ」
うん。
頷いた彼に、私は、またゆっくりとキスをする。
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