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「おい。タマ。どう思う?」
助手は話を聞き終ると、探偵娘に向き直った。
「ほうえ?」
しかし、探偵娘は聞いていない。
「あーちゃん、ハーレム拡大案件?」
「え、マジで何の話を聞いてたのおまえ」
そう答える助手はそれでもため息一つで探偵娘に向き直る。
探偵娘がコミュニケーションできないのはいつものことだ。
しかし今回少しへこむのは、視界の端で黒猫が(マジかこいつ)みたいな顔で探偵娘を見ていることだ。人外、というか、猫にすら呆れられる幼馴染を持ってしまったことに深い悲しみを抱きながら、助手は黒猫から聞いた情報を整理して探偵娘に話した。
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