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2.
「一週間前の死亡事故？」
「そうです。警部、何か知ってます？」
「やれやれ俺も甘く見られたもんだな。いくらお前がうちの署の人間にとって英雄的な存在だとしても、外部の人間においそれと情報なんぞ流せるものかよ。で、要求する情報が大雑把すぎるぞ。もう少し絞れねえのか？」
「さすが、お義父さん。話がわかりますなぁ」
「かわいい義息子の頼みとあっちゃぁなぁ。ところで最近、千鈴が俺の顔を見るたびに舌打ちするんだけど、どうにかならないか？」
「それについてはオレの方からは何とも。一人暮らしの女性で、猫を飼っています」
「お前さんが職場で女を囲い、家に帰ってからも女を囲い込んでるから、千鈴のイライラが有頂天なんじゃねえのか！？ ………………他は？」
「………囲い込んでるとは人聞きの悪い。つか、オレ、ずっと千鈴一筋で、浮気の『う』の字すら頭にないというのに。えーとですね。ここからはタマの推測なんですが―――」
「その言葉に偽りないだろうな」
「なんか言えばいうほど胡散臭くなるような気がするんですが、オレはどうしたらいいんですかね？」
「お前のハーレム体質が悪いんだろ。ガチでやばい状態じゃねえから、こうやってからかえるんだ。―――さて、タマちゃんの推測は？」
「くそう。平和な結婚生活がなぜこんなにも遠いんだ。………タマの推測として―――」
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