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 確かに、自分たちは知る人ぞ知る、一流の探偵だ。それは間違いない。  とある犯罪組織がいた。  組織の中には科学者がおり、マッドなサイエンスによって生み出されたマッドな薬品を人に注射しては犯罪者を生み出すファンタジックな集団だった。注射される薬品は人体を急激に変容させ、結果として怪物のような人間ができあがる。  街路樹を手で引き抜くような大男。両手が鎌のように進化した女。体中に目が開いた少女。その他諸々。  もはや人間とはいえない彼らは、科学者の手によって普段は人間の皮を被って人間と変わることなく生きていた。  それらの犯人を見つけ出し、検挙に協力し、組織を壊滅させたのだ。  真実を知ったことによる恐慌を恐れたため、一般人にこそ名を公開されなかったが、それでも警察からも信頼される探偵となった。  それから十年。  一般人からの依頼はほとんどなく、警察が解決不可能と判断した難事件だけが放り込まれる。  =。  依頼の不足による圧倒的な資金不足。  目下、助手が頭を抱えている要因で、探偵娘が助手に嬉々として、依頼者を紹介した理由でもあった。
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