人間、辞めました%

未定

「よし、そんじゃ修行を始めるか」

「はいっ！」

ショコラに玉と竿を踏み潰されたダメージが回復してから一時間後。

痛みも完全に引いた事だし、俺は早速クレインに擬似的で完全なる治癒魔術を教える事に。

…さっさと教えて商業大陸に戻りたいから。

そしていつものあの公園のベンチでのんびりしていたい。

…もう結構な間あの公園に行ってないし、別の誰かに場所を取られていたらどうしよう…

とか考えつつ、研究所から少し離れた森の中を更に奥へと移動する。

「…その前に、とりあえず治癒魔術を使えるようになるには最低限仕組みを分からないといけないワケだが…どういうモノだと思う？」

魔術はイメージが発動の成否や、威力の大小に大きく関わってくるので…歩きながら先ずは簡単に問う。

…まさか俺が魔術についての仕組みを理解できる日が来るなんて…

養成学校時代の俺が知ったらほぼ確実に狂喜乱舞するだろうよ。