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ラピスと過ごす初めてのお正月。 今年も雪は降らず、部屋を暖かくして、屋敷で過ごす。ラピスに初めて、宮服を着せてみる。 安定したお座りで、みんなの注目を浴びる。 ママの手作りおもちゃをラピスに見せると飛びつく。 「姫宮、だんだん似てきましたね」 「新しいものに目がない」 「りら妃にそっくり」 薄々気づいてたことを、コウちゃんにはっきりと言われる。 「婦長にも言われた」 「にたあ、て笑った顔がりら妃そっくり」 「せっかくの宮様似の絶世の美女が、て」 失礼だ。 ミヤにとって予想外の出来事は続く。 「全然声の区別がつかない」 あたしの声と全く一緒だという。 「そうなの?」 あたしにはわからないけど。 「ぱぱ?」 という声が同じで、どっちかわからないという。 GPS機能付きで油断していたミヤが、まさかの困惑。 ぱぱ、と聞こえるのは親バカ耳のせいというのがわかるのはもっと後になってからだけど。 でも、ミヤは、かわいい娘のラピスに、ぱぱ(実は機嫌のいいときの"わわ")と呼ばれてご機嫌だった。 ぱぱとラピスが言えば、ミヤがささっと抱き上げるので、あたしにとっても助かる親バカ耳だった。
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