最愛なる貴女へ

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待っています   それが確かだったから   貴女が本気で生きているのが   確かだったから   共に生きてみたいのです   だから待ちます   貴女の心の届く日を   何処にも行かず唯待っています   道行く人の途絶えた夜更けさえ   わずかな影の動きにも   わずかな空気の震えにも   貴女の匂いを待ち続けています   薄明かりの中で   冬の白さを感じる今も   心の奥に   燃え上がる火種はしまってあります   貴女の本当の気持ちを   聞かせて下さい   私はただ待っています   貴女の言葉の届く日を   貴女の心が見えたなら   貴女の言葉が聞けたなら   今すぐにでも熱い炎は   燃え上がるでしょう
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