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「…お前達…
元気してるかい?」
ハツは、優しく微笑みながら星空を眺めた。
長いこと苦楽を共にしてきた二匹の猫達が亡くなった時のハツの喪失感と悲しみは…
それは、計り知れないものだった。
あまりの寂しさに…
彼女は、一時は死をも考えた事が有ったのだ。
しかし…
去年の秋、墨田商店に顔を出してくれた、
かつて『めぐみ高校』にいた二人の卒業生達に「強く生きて下さい!」と励まされた。
「そうよ!
私には、こんなにも思ってくれる子供達と…それと、町の優しい人達だって、いるじゃないの!
シロ!クロ!私…もう少し『こっち』で頑張ってみるわ!だから、天国から見守ってておくれね」
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