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そんなある日の夜の事です。
その夜は月がとても美しく光り輝いていました。
若者がいつものように遺跡調査をしようと池にやって来ました。
そこで若者は女神の様に美しい娘に出会うのでした。
黄金色に輝く髪と白い花の様に輝く肌を持つ娘が池の岩の上に腰かけていました。
若者は、とても美しいその娘に一目ぼれしてしまいました。
そして、そっとゆっくりと娘に近づきました。
若者は背後より娘に近づき娘の手を握り締めて引寄せました。
娘は手を引っ張られて体のバランスを崩し若者の腕の中へ落ちてしまいました。
娘は若者の腕の中で若者と視線が合ったのですが、あまりの驚きに声を上げる事さえできずにただ体を震わせていた。
若者は優しげな声色で囁きました。
「すまない。君を驚かせるつもりはなかった。君があまりに美しくて、私の腕に抱きたくなったのだ。君はこの池の女神か」と問いかけると、娘は顔を横に振り「いいえ、私は、女神なんかじゃありません。この村の娘です。最近やっと村へ帰ってくる事が出来たのでこの池で水浴びをしていたのです。
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