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しかし、この事はやがて村人の知る所となった。
ある夜、村人たちが若者と娘がいる池へとやってきた。
そして若者と娘に言うのだ
「若者よ。この池の調査はやめておけといったはず。なのになぜやっているのだ」
若者は、「村長聞いてください。これは世紀の大発見ですよ。地底に遺跡があったんです。見つけたんです。二人で」というのだが、
村長と呼ばれた男は難しい顔をして話しはじめた。
「この池には伝説がある。昔この地に築かれた神殿はこの地を収める王の物だった。しかし、その王が青い瞳の娘に恋をして、無理やり青い瞳の娘を妻に迎えたのだ。青い瞳の娘は、人ではなかった。月の女神だったのだ。娘は無理やり王の妻となり神殿に閉じ込められてしまったのだ。娘はいずれ帰らねばならなかったのだが、その時まで王と共に時間を過ごしていた。しかし、王は青い瞳の娘の他にも好きな娘が出来たのだ。その時王は、青い瞳の娘をこの神殿の奥深くに閉じ込めてしまった。そして、新しい娘と楽しい時を過ごすようになった。
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