声と料理と彼とオレと、そして笑顔と

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「ごめんね、君だけ他の子たちと離れちゃって」 寮の管理を任されているらしいおじさんは心底申し訳なさそうにオレの前を歩いていた。オレはといえば、おじさんの言葉も耳に入らないぐらい緊張をしていた。 なぜなら、ただでさえ緊張するはずの中学入学と、それと同時に始まる寮生活がとんでもないことになったからだ。 そう、おじさんが言うように、どうしてかオレだけ同級生とではなく先輩と同室になったのだ。 しかも同じ中学生とではなく、高校生との同室になってしまったのだ。 『・・・・・・緊張するなぁ・・・・・・怖そうな人だったらどうしよう・・・・・・』
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