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「あれ?君、見ない顔だね」
優しそうな声が横からした。
オレは息を吸いこんだままの状態でそちらを向く。
「大変そうだね、大きな荷物で」
そこにいたのは柔和そうな微笑みをたたえた人だった。
何も答えないオレを見つめて彼は不思議そうにしている。
「なんか・・・・・・ちゃんと息した方がいいと思うよ?」
そう言われてオレはようやく息を吐き出した。
「ん?・・・・・・そっか、もしかして君だね?中学生なのにこっちの寮に来ちゃった子」
オレがちゃんと呼吸をしている間に彼は考えを巡らせていたようだ。
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