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「明日通夜で、明後日告別式だって」
「……」
「祐実?」
「……」
「祐実?」
「う、うん。……聞いてるよ」
「私も今雅美から連絡来て聞いたんだけど、祐実……大丈夫?行くなら明日迎えに行こうか?」
「迎え?」
「……陸の、」
「あっ、だ、大丈夫」
「祐実……」
「ご、ごめん。ちょっと、手が離せなくて……」
綾子が何かを言おうとしていたけど、半ば強引に電話を切った。
ハァ、ハァ、と急に息が上がり苦しくなった。
上手く呼吸が出来ない。
頭の中で『ヨコヤン、死んだんだって』と言う綾子の言葉がグルグルと回っていた。
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