1)始まりはアニコン

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数日後…… 突然LINEが入った。 相手は、あの時の青年。 開いてみると、お食事のお誘いだった。 既に何人かと食事をしていると聞いた時点で、チャラいなと感じながらも、優しくいたわるような文面に惹かれた。 『今日は、お仕事どうでしたか? 俺は、今終わって帰るところです。 美夜さんは、お昼御飯かな? どんなもの食べてるんだろう。 バランスよく食べてくださいね? 事務の仕事って、座りっぱなしだろうし…… パソコンは肩懲りますよね。 少しでも休憩時間は休んでくださいね?』 長い長い文章。 それは、食事を約束した当日まで続いた。 可愛くて、一生懸命で、まっすぐな子。 結局、夕飯のときは、好きな子にたいしての対応や過去の恋愛話。 とくに、私に気があるわけではないようだ。 年は、22歳。 つまり、6も年下。 それを知り、恋愛対象になっていないことを、再認識したのだった。 数日してみんなで花火をやろうと企画されていたが、流石に参加が出来るほど、強くはなかった。 連絡先を交換して繋がっているのは、完全に趣味友。 結局、特に先に進めるほどの進展はなかった。 「まぁ……分かってたし、いつものことじゃん……はぁ……」     
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