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数日後……
突然LINEが入った。
相手は、あの時の青年。
開いてみると、お食事のお誘いだった。
既に何人かと食事をしていると聞いた時点で、チャラいなと感じながらも、優しくいたわるような文面に惹かれた。
『今日は、お仕事どうでしたか?
俺は、今終わって帰るところです。
美夜さんは、お昼御飯かな?
どんなもの食べてるんだろう。
バランスよく食べてくださいね?
事務の仕事って、座りっぱなしだろうし……
パソコンは肩懲りますよね。
少しでも休憩時間は休んでくださいね?』
長い長い文章。
それは、食事を約束した当日まで続いた。
可愛くて、一生懸命で、まっすぐな子。
結局、夕飯のときは、好きな子にたいしての対応や過去の恋愛話。
とくに、私に気があるわけではないようだ。
年は、22歳。
つまり、6も年下。
それを知り、恋愛対象になっていないことを、再認識したのだった。
数日してみんなで花火をやろうと企画されていたが、流石に参加が出来るほど、強くはなかった。
連絡先を交換して繋がっているのは、完全に趣味友。
結局、特に先に進めるほどの進展はなかった。
「まぁ……分かってたし、いつものことじゃん……はぁ……」
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