第1章

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……なんか余計ややこしくなってきた。 というか、赤メッシュが俺に用事? あいつとの会話なんて二言三言で終了したし、あとは隣に座ってただけだし… それはそれですごく気になるけど、前からクリスとは昼飯の約束をしていたからそっちを優先させるべきなんだろう。 ギリギリと睨み合う両者に思い切って体ごと割り込んだ。 「あ、あの…!」 「あ"? なんなんだよ、さっきからおまえは!! 」 「おい、光希にあたるなよ。おまえが割り込んできたのが悪いんだろ」 「は? 割り込んできたのはこのチビの方だろ」 「チッ…チビ…」 「あぁ…傷つかないで、光希。こいつの話しなんて聞くだけ無駄なんだから」 「おい、話をそらすな!」 「バカ! 光希はな、平均身長なんだからな!」 「だから話をそらすな!!」 ん? そこで違和感を感じて、クリスの顔をじっと見つめた。 ……よく見れば目の奥で笑いをこらえているように見えるような見えないような。 だけど、赤メッシュは気づいていないようでますます不機嫌そうに怒鳴っている。 よくよく周りを見れば、俺らすごく目立って…っ!! 途端にこの場からすぐ去りたくなって、クリスの腕をぐいぐいと引っ張った。 「く、クリス…っ」 「うん? どした、光希」 「早く行こっ」 「おう、そうだな。じゃあ……」 「赤メッシュも! ほら、早く!」 「は? ちょっ…! 引っ張んな! こいつと飯を食うなんてお断りだぞ」 「そーだぞ、光希!」 「もー!! いいから早く来て!!!」 「わっ!」 「ちょっ!! おい!」
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