449人が本棚に入れています
本棚に追加
/187ページ
そう聞いた途端光希の口はポカンと半開きになり、その数秒後コトを理解した光希の顔が赤くなった。
そして、ふいっと目をそらすと『しょうがないな…』などブツブツ言い始めた。
俺のカンは当たっていたらしい。
クスクス笑っているとプゥと頬を膨らませた。
これで照れを誤魔化せていると思ってるんだから、さらに面白い。
「笑うな!」
「えー? ムリ。可愛いすぎなのが悪い」
「バカっ」
ゲシゲシと足で蹴ってくる。
地味に痛いけど、それも気にならない。
だって、本人、女装してるの忘れてるし。
「何2人の世界つくってんだ!!」
「わっ! ちょっと由貴」
「俺も結構我慢してるんだからな! 俺まだキスして貰ってねーからな!」
「うわ。根に持つ男は嫌われるよー?」
「いや別に俺からはしてない…………あ」
「「じゃあしてもらおうか」」
「あ……や…待って……待ってぇ!!」
ジリジリ迫る俺たちに待ったをかけるけど、俺に後ろを、由貴に腰と手を捕らえられている光希に逃げ場はない。
やっぱり騒がしいまま、俺たちは1日を終えるのだった。
「む、むりぃぃいっ!!」
めでたし、めでたし♪
最初のコメントを投稿しよう!