僕の(糞)兄貴。

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入学式からもう一週間。 まだ少し肌寒く、どことなく友達ができるか緊張している感じのクラスメイトいるくらいの時期。 趣味が人間観察とか、・・・流石に、なぁ。 うん、トイレにでも行こうと廊下に出ると、 「・・・・・・・・・唖然って、こういう時に使うんだ。」 長蛇・・・!なんという長蛇の列・・・! トイレから物凄い人数が縄のように廊下まで続いていた。・・・長蛇だから蛇か。 うん、一階にたしかトイレあったな。薄気味悪いから誰も使わないトイレ。 なんか頭痛いからあんま動きたくないけど、そこに行こう。 ・・・なんて判断だったんだ。 「あー・・・冬斗?どうしたんだ?」 こいつの顔は僕とよく似てる。 けど、似てるだけで本人とは間違えない。そのレベル。 身長は僕よりちょっと高いし、声も僕より少しだけ低い。 素の雰囲気だって、こいつみたいなリア充オーラは出したこともない。 いつも無表情で根暗っぽい。しかも卑屈でいいところなんて一つもない。得意なことと言えばテストで平均点ど真ん中を取ることのみ。 ミステリアス?よく言えたもんだ。それはただのジメジメ人間だ。 ため息も出る。
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