第1章

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俺はモニターに映っている、密猟した繁殖動物が目覚めるのを待っている。 繁殖動物と言っても、密猟を行った星での知的生物でその星を支配している生物だが。 以前雄だけを密猟するという失敗をしているので、今回は血液検査を行ってから雄雌を10体ずつ捕らえてきていた。 繁殖部屋の動物が全て目を覚ましたのを見て、俺はマイクのスイッチをONにして喋る。 「そこは繁殖部屋だ、頑張って子を孕め」 スピーカーから自動翻訳された奴らの言葉が迸る。 「ココドコダヨ?」 「イエニカエラセテ!」 「タスケテーー!」 「五月蝿い! そこて繁殖すれば良いのだ。 繁殖しやすいように、媚薬入りのガスをプレゼントしてやろう。 励め!」 ガスを吸い込んだ繁殖動物達は、互いに抱き合い服を脱がせ始めた。 前回と違い今度は番になり繁殖活どう? …………アレ? 「オイ!!ちょっと待て! 何で雄同士や雌同士で番になっているのだ! 雄と雌が半分ずついるのだから雄雌で番になれ!」 「ソンナコトイッテモショウガナイデショ! ワタシヲフクメココニイルヒトミンナ、ゲイトレズナノダカラ」 「ゲイ? レズ? 何だ、それは?」 「ドウセイアイシャノコトヨ、ゲイハオトコドウシデアイシアウヒト、レズハオンナドウシデアイシアウヒトノコト。 レインボーパレードノサンカシャヲラチシテキタノダロウケド、ノーマルノヒトモイタノニ、ヨリニモヨッテドウセイアイシャダケヲツレテキタノヨ、アナタハ」 「ど、同性愛者? 雄同士? 雌同士? 雄雌での組み合わせだけでは無いのか?」 俺は母ちゃんに罵声を浴びせられている自分を想像しながら、へなへなと椅子に座り込むのであった。
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