『ネギライ』と『ネギがキライ』とは違うわん!

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『ネギライ』と『ネギがキライ』とは違うわん!

「ミーにゃんミーにゃん」  くるっ。 「うん? なにか用……うぉっ。ちゃぶ台にいつの間にか」 「どうぞにゃん」 「ミアン、どうしたの? このラーメン」 「今日はにゃあ。  ネギライの意味も兼ねてミーにゃんにラーメンをごちそうするのにゃん」  うるうる。 「感動して目が潤んでしまったわん。  やっぱミアンって優しいわん。なら遠慮なく食べさせてもらうわん」 「ウチもご相伴にあずからせてもらうのにゃけれども。  いいのにゃん?」 「もちろん。  同じ食べるにしても、ひとりよりふたりのほうが美味しく頂けるわん」 「向かい合って食べようにゃん」 「うん。それがいいわん」 「にゃら、箸を」  ぱきっ。 「おっ。上手く二つに分かれたわん。ならアタシも」  ぱきっ。 「あっちゃあ。左の箸の一部が右のほうにくっついてしまったのわん」 「それくらいにゃら綺麗にゃほうにゃよ。  ウチにゃんかもっとひどい時もあるのにゃ」 「まぁいいわん。別に箸を食べるわけじゃなし。  ところでミアン。これってまだ熱いのわん?」 「まさか。そこらへんは抜かりにゃいのにゃ。  にゃんといっても、ウチもミーにゃんもネコ舌にゃもん。  ほどよい温かさに仕上がっているのにゃ」 「それを聴いて安心したわん。では早速食べるとするわん」 「にゃらウチも」
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