0人が本棚に入れています
本棚に追加
「頂きますわん」
「頂きますにゃん」
ずるずるっ。
「お、美味しいわん!
ダシの加減といい、麺の腰の太さといい、全てがアタシごのみ。
どこをとっても申し分のない味わいを醸し出しているのわん」
「喜んでもらえてなによりにゃん」
ずるずるっ。
「にゃ、にゃんと! これほどの美味に仕上がっていたとは。
自分で造っておいてこんにゃことをいうのもにゃんにゃのにゃけれども、
にゃかにゃかの出来栄えじゃにゃいの」
ずるずるっ。
「ねっ。しかも油っこくないし。これなら何杯でもイケそうわん」
ずるずるっ。
「美味いにゃあ」
ずるずるっ。
「美味いわん。本当に良く出来て……あれっ?」
「どうしたのにゃ? ミーにゃん」
「クレーム見っけぇ。
ミアンのほうにはネギがたくさん乗っかっているわん。
なのにアタシのほうは一つもなし。これって不公平なのわん」
「にゃから最初にいったじゃにゃいの」
「最初に? いったっけ?」
「ネギライの意味を込めているからにゃよ」
「それってどういう……ははん。判ったわん」
「納得して頂けたのにゃん?」
「あのね……。
ネギラってくれるのは嬉しいけど、ネギがキライなわけじゃないわん!」
最初のコメントを投稿しよう!