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二人は詰所にある休憩室でギノアの淹れた紅茶を飲んで一息ついていた。
つい先日レイルに教えてもらったばかりだというのに、ギノアの淹れた紅茶の味はなかなかのものだ。
「お前ってほんと飲み込み早いよな」
「えへへ、そうっすか?」
「…やっぱ嘘だ今の」
「えぇっ!?酷いっすよ!ちゃんと褒めてく~だ~さ~い!」
へらへらとしだしたギノアに何だかイラっときたクロノ。
冷めた目にも負けずにギノアはクロノに詰め寄る。
ちなみに、二人は隣に座っている。
何に邪魔される事もなく、そのままギノアは気の向くままクロノに抱きつく。
「あー、もう重いっつの」
「とか言っても離れようとしないとこが好きっす!」
「次から蹴り飛ばすか殴り飛ばせばいいんだな?」
「スミマセン」
しゅんとして大人しく離れたギノアに、クロノは少し悪い気がしてギノアの項垂れた頭をぽんぽんと撫でてやる。
途端に嬉しそうに頬を緩めるギノアにクロノは微笑んだ。
「やっぱり先輩が一番っす」
「何の事だ?」
「なでなでっす」
「お前って色んなやつに撫でられてんの?」
「嫉妬します?」
「するか」
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