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夜空ー…ハル
ハルー…香澄遥斗(かすみ はると)とは家が隣同士で昔からよく一緒に遊んでいた、いわゆる「幼馴染」という関係だった
人懐っこく明るい性格、かっこよく運動が得意ということもあって男女問わず人気があり、彼はいつも人に囲まれていた
私はそんな彼が大好きだったー…
そしてハルは星を見ることが好きだった
夜になると私を連れてこの丘でよく一緒に星を見ていた
「なぁ、真白」
「ん、どうしたの?」
「俺達のいるこの場所の裏側でも同じようにこんな星空が見えんのかな?」
「そんな事分からないよ、私は行ったことないもん」
「ハハッ、だよな~笑
けど…
いつか、見てみてぇな…」
人に囲まれて笑う昼間の彼とその時に見た闇夜の中で儚げに星を見つめる彼ー…
それはとても対称的な光景でそれが私の瞳にはとても魅力的に映っていた
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…そして数日後、彼はこの町からいなくなった
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