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マスターに結果を記入した紙を渡した後、クリムディの家へと来ている
一戸建ての家で、家具などがあまり置かれてなく殺風景だ
置いてあるものと言えば、リビングの真ん中に三人掛けソファーが一つとクリムディが使っている寝室のベッドだけらしい
「風呂ありがとー」
「………………やっぱり、大きいな……」
「うるせ!」
借りた服は上はだぼだぼ、下は完全に折り曲げて履いている
髪を拭きながらソファーに座ると、クリムディは近付いて来て
「この時間帯は冷える……」
「ん!?」
一瞬、暖かい風が流れると髪が乾いていた
「おーすげぇ」
「眠いだろ……奥の部屋のベッドを使え…………俺はソファーで寝る」
そう言うと浴室へと消えていく
「ベッド使えってもなぁ」
少し思い出した帝の事を考える
体調管理は大事だよな、もしソファーで寝て風邪でも引いたら大変な事になるし
奥の部屋を見てみると、薄手の毛布がある
「ソファーで寝よ」
うとしたら、この一日で何度も体験した感触が頭にきた
「ベッドで寝ろと、言ったよな……?」
「お早いお帰りで、なんか色々考えたらクリムディがベッドで寝るのが一番なんだよね?」
ほら居候の身だし、クリムディは帝って立場でしょ?
「…………………………良いから、ベッドで寝ろ……眠すぎて、目付きが凄いことになってる……」
「俺の話、聞いてた?」
「お前こそ……聞いてたか?」
互いにベッドで寝ろを、互いに何度も繰り返した、それからどれだけ時間が過ぎたのか分からないが
流石に俺は限界だ眠すぎる
「……俺の体はそんなに柔じゃない、ベッドで寝ろ……精神的にもきついだろ……?」
「もういい、分かった、寝れば良いんだな、ベッドで」
「……!」
最初からこうすれば良かったんだ、大体男同士なんだし気にする事はない!
クリムディの腕を掴み寝室と引っ張って行く、ベッドへ近付き足払いを掛け体勢を崩し押し倒す
「……おい!?」
「もう、これで良いだろ……寝る、おやすみ」
クリムディは驚いていたが無視して隣に潜り込む、上掛けを頭まで被り……寝た
スゲー、ふかふか
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