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その後ギルドマスター室に行って黒いカードを貰った
表には銀の文字でギルドの名前、裏面には名前とFランクと記載されている
「このギルドは魔力や属性が多かろうと、誰でもFからなのよ?」
「?当たり前だよ……?なに、何で見てんの??」
「……いや、ごねるかと思った……」
「戦えねえのに高ランクとか、死ねと!?」
魔法知らねえよ!
「そうよね~時々煩い子がいるのよ?家が貴族とか、貴族とか!、貴族とか!!」
「…………」
相当煩いのがいたんだろうな
で、現在昨日の森にいる
「……ぅ、グ…………ぅう~」
「大丈夫か……?」
城門から転移という魔法で来たのは良いが視界がグニャリと曲がり、体は違和感がある……そのせいか酔った
クリムディに支えられながら歩き、気分が緩和された頃……
「…………あった!」
大木の根に寄りかかるようにある学生鞄に走りより、中身から一冊の手帳を取りだし確認する
一枚の古い写真を
「……良かった」
「…………」
その写真を元に戻し、胸ポケットへと仕舞う
見渡すと、昨日のスーパーの袋もあったがこちらはボロボロになっている
食べ物が入っていたので、魔物が食べたのだろうと思う
「やっぱり、こっちはダメか~ゴミは持って帰ろっと」
「探し物はあったのか?……なら、戻るぞ……日用品を買いに行く」
「おー………………帰りは歩こうぜ?」
「何時間かかると……思っている……」
問答無用で転移された、気分が悪くなり引きずられながら買い物をした
この一日に分かったことはクリムディは好き嫌いが多く、特に野菜類は嫌いなこと
最後の買い物でスーパー擬きに行き、かごの中に入れていた筈の野菜が目を離した隙に消え肉類が逆に増えていたから
「丸ごと調理するわけじゃないし、少しは食べような?」
「………………」
「俺に家事全般、任せたのが運の尽き」
「………………」
居候の身だからと言って、好きなものばかりは食べさせんぞ?
総帝なんだから、体調管理は大事!
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