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「分かった……コレで良いんだな?」
そう言いフードを脱ぎ、仮面を外す
現れたのは長めの銀髪、少し垂れ下がった紫色の瞳
表情筋は死んでいるのか、とても無表情だが……それでもイケメン
なんでこういう登場した奴等に限って美男美女が多いんだろうな
聞いたのは俺の方からだし名乗った方がいいか
「あー……俺は雪茂椿(ユキシゲツバキ)まだ十六歳、多分召喚に巻き込まれた人間……かな?」
結果としては野次馬しに行ったら、だから違うか?
「……ジスト・クリムディ…………アスティア王国で総帝を任されている……十七歳」
変質者、変質者言って今更だが、正体バラして良いのか!?
あいつから聞いていた話だと、秘密なんだよな
考えていると、思い出したかのようにクリムディは
「……俺の正体を他人にバラしたら…………な?」
な?の部分が恐い、表情変えずに言うから妙な迫力がありすぎる!
「早く行くぞ……さっきのがそろそろ活動時間になる…………その前に森を抜けたい」
空を見上げながら言うので、俺も真似して見る
日は落ちかけ暗くなり始めていた
「……森抜けるのにどのくらい?」
「ここはあまり深い場所ではないが……走れば…………一時間もかからない」
「走るの!?」
「魔物を焼いた事により……匂いで他の魔物が寄ってくるからな……何時も一人だから、配慮が足りなかったな……死にたくなければ走れ、無理そうなら担ぐが……?」
担がれて走られたら、俺の腹が死ぬし心が折れそう
「遠慮する」
「……そうか…………………………羞恥にまみれてしまえば良かったのに」
声音が残念そうだな、ボソッと言ったの聞こえたんですけど!?
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