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俺はそれを呆然と見ていた。
いや、もはや見ている事など出来ない。思いっきりツッコミたい……
その衝動に駆られた感情を、俺は止めることが出来なかった。
「何で、ここだけちゃっかり超常バトルなんだよ!?」
叫んでから、俺は取り返しの付かないことをしたと思った。
転瞬、アリアの目が俺を睨んだ。
それは、明らかに[罪を犯した瞬間を目撃された殺人犯の目]だった……
大量に付着したはずの返り血は微塵もないが、それでも、その狂気に満ちた瞳は、殺人犯のそれであったのだ……
少女は、何かを呟いていた。
「……え?」
俺は思わず聞き返したが、それがまずかった。
「………ミラレタ」
「…………え!?」
「……ミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタみられたミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタ見られたミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレバニラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレタミラレ………」
青ざめるアリアの瞳の中に映る俺の周囲に、「ミラレタ」の文字が大量にロールを繰り返し流れていた。
そしてそれは、一つの結論に達したらしい。
「……証拠隠滅」
「え!?」
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