中武大の終り

8/10
前へ
/155ページ
次へ
弾が発射された 全ての弾は中武の頭を狙っていた かわせば須磨子に当たるかもしれない 中武は覚悟を決めた ゆっくり見える弾が真っ黒い物で遮られた クワン!と言う悲鳴と共に中武は後ろに倒れた 重い物が自分を押し倒していた それはジョンだった ジョンは血を流して意識が無かった、中武は 「ば、ばか野郎・・俺の盾になるなんて・・・」 中武は意識を失った すると、ピエールは 「つまらん!犬に邪魔されるとは、帰るぞ」 と扉を開けるとロボットに言った ロボット二人は 「彼には生き残ってもらった方が好都合 なのではライバルとして」 とシンと呼ばれたロボットが聞くと 「奴にはエレガントさに欠ける もう少し優雅で美しい敵が私の望みだよ 世の中は上手くいかないものだね、あはは」 と唖然とする二人を引き連れて外へと 出ていってしまった その時スーパーイレブンロボット兵のシンは (この人は本当に人間か?) と思った。 倒れる犬を見て兵士達は人の盾に成った 飼い主に忠実な犬に思いを馳せていた と、その時だ! 扉が開き沢山の猫が入ってきて中武と犬を 囲んだ 何だ?!と思うまもなく窓ガラスが全て割れて 黒い集団が飛び込んできた 目も開けられない程の強い風が渦巻いた それが鳥でカラスなのだと分かっても 全く目を開けられなかった すると、ミケは皆に 『テレポーテーションで宇宙船に逃げるわよ!』 とテレパシーで猫達に命令した 中武達と犬猫は金色に目映く輝き消えて しまった、と同時に カラス達も窓から外へと飛び出していった 兵士達はカラスの羽が何枚か落ちてくる倉庫で 血で汚れた中武達のいた場所を 不思議そうな眼差しで見ていた。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加