第2章・鎖国編

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マザーとか言うコンピューターと ヒューマノイドに監視、管理された世界 誰でも死にたくなるわな そんな世界で何万年も生きりゃ、と俺は思った そんな世界に地球をする気なのだろうか? これは侵略より 厄介で悪質なのではなかろうか・・・ センリーのマイクロチップを入れて 生命エネルギーを浴びると もうひとつボーナス能力がある それは普通の人の2倍程の身体能力が 身に付くのだ と言うより、元よりあった能力が 解き放たれると言う事だそうだ 長い年月を掛けて訓練したり修行したり 勉強したりすることを 1年やそこらで出来てしまうのだ スポーツでもプロ並の能力になる 今更プロスポーツ選手でもなかったが バイトばかりしてボーッとしていた俺には 結構な訓練が必要みたいだった 唯、元気なお兄ちゃんでしか無かった 訓練してプロにでも成るかな?暇だからと ケントに冗談を言うと 「目立つな!君の経歴を調べられると事だ」 と怒られた 本気では無かったのだが 俺は既にセンリー的管理社会に 組み込まれてしまっていた。 だから、俺は宇宙船生活を送るしか無かった こんな俺でも家族はいる、両親と兄が一人いた ふと思いだし 「それはどうなってるんだ?捜されてない?」 と聞くと 「こっちで身代わりを用意して送ってある」 との事だった 俺とそっくりのヒューマノイド いや、完全コピーの俺が 暫く俺の代わりにバイトに行き 家で暮らし適当なところで独立して 一人暮らしをして、バイトを辞めて センリーの創った会社に勤めて全てを 誤魔化したのだ 俺は予てより家を出て独立したいと 言っていたし、2、3日家を開けて 外泊するのも珍しくなかったから 真面目に就職して働く俺の影武者を見て 両親も兄も安心しているとの事だった 何とも複雑な心境だった。
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