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試験結果
―アリスミール城謁見の間―
パイプオルガンでも弾けそうな位高い天井そして柱は白銀色に光っていた
もっとも絵でしか見たことないけどね
皇子や他の方々に連れられてとうとう王さまと会うことになった……
チラッとフェミ姉の方を見ると落ち着いて片膝をついている
ミリの方を見てみると
………何となく安心?しちゃったかも
私と同じようにソワソワして回りをキョロキョロしている
するとユミル中佐が心配して声をかけてくれた
「二人ともそんなに緊張しなくても大丈夫よ
王様はとても優しいお方だから…ね♪
あっ来られたわ」
するとさっきと同様に一斉に礼をした
私たちも遅れないようにあわててした
ゆっくりとした足音と布が床に摩れる音が静かに響いてくる
………………?
どうしたのかな??
下見ているから分からないょ~
と思っていると急に声がかかった
「皆のもの面をあげよ」
穏やかな落ち着きのある響きをした声だった
これが王さまの声
ん???
おもて??
おもてって何~~
「シャーリン ミリ 顔を上げて良いって事よ!」
フェミ姉に言われて顔を上げると
フェミ姉とユミル中佐がとても心配そうに見ていた
「はっはっは
慣れないことをさせてしまったようですまなかったな
儀礼とかは気にせずとも良いぞ
実をいうとわしも窮屈でな」
……王様
言葉は心配してくれているけど思いっきり大笑いしている~
って王さまがそれをいっちゃ~駄目でしょう
「さて
話を始める前に
三人はわしの名前は知っておるか?」
するとフェミ姉が
「はい
存じております」
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